フィチン

玄米とフィチン酸について-シンプルVer

玄米とフィチン酸について(1~6のまとめ)

今までの「玄米とフィチン酸」1~6の説明を1つにまとめた簡易版です。


博士、玄米のフィチン酸はミネラルの吸収を妨げるから体に悪いって本当なの?

ケンタくん、実は、玄米に含まれるのは「フィチン酸」ではなく、ミネラルと結合した「フィチン」なんじゃ。そのフィチンは既にミネラルと結合しているため、体内のミネラルを排出することもなく、健康への悪影響も心配ないんじゃよ

へー、そうなんだ。ところで、そのフィチンは玄米だけに含まれているやつなんでしょ?

いや、フィチンは玄米だけでなく、豆類やナッツ、全粒穀物など多くの植物性食品に含まれているんじゃ。含有率から言えば、玄米はそれほど多い方じゃないことが分かるぞ。

結局、フィチンっていいやつなの、悪いやつなの?

フィチンとフィチン酸を誤解して、悪く言われているが、実はフィチンはむしろ健康に役立つ成分なんじゃ。フィチンは、抗酸化作用や免疫調節作用、がん予防効果などが期待されているんじゃ。

へー、すごいんだ。
そういえばひとつ気になっていたのが、発芽玄米は発芽によりフィチンが減るから、危険な玄米も安全になる……みたいな話があるけれど。

そうなんじゃ!ここで、『GABAが増えた分だけ、元になったフィチン酸が分解されて減ったんだろう』と**最大限、発芽玄米に有利に考えて計算**してみようか。GABAは元の玄米から約10mg増えた。じゃあ、その10mg分のGABAを作るために、どれくらいのフィチン酸が使われた(分解された)か?という話じゃが…なんと、元のフィチン酸の量(約764mg)から見ると、その割合は**たったの1.3%前後**なんじゃ!

い、いってんさんパーセント!?!?!?え、それって…ほとんど減ってないってことじゃないですか!!『分解!』とか『安心!』とか言ってたのに、誤差レベル!?

そういうことじゃな。GABAが増えるのは事実じゃし、それはそれで良いことかもしれんが、『フィチン酸が分解されて安全になった』と言うには、**あまりにも心許ない数字**じゃろう?ましてや、我々がここまで見てきたように、そもそもフィチン(フィチン酸ではない)は過剰に恐れるようなものではないのだから、『発芽させないと危険』というのはおかしな話じゃ。